RTX 5080¥315,320 —RTX 5070 Ti¥252,250 —RTX 5070¥154,800 —RX 9070 XT¥171,800 —Ryzen 7 9800X3D¥71,208 —Ryzen 9 9950X¥111,670 —Core Ultra 9 285K¥105,242 —Core i7-14700K¥68,980 —Ryzen 7 7800X3D¥59,980 —RTX 3060 (12GB)¥55,800 —
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解説 › メモリ 更新 2026-10-21

メモリ高騰はいつまで続く? 2025年秋からのDRAM・NAND不足を整理する

まず結論は?

2026年10月時点で、値上がりはまだ止まっていません。ただし「上がる速さ」は2026年前半をピークに鈍ってきています。 台湾の市場調査会社TrendForce(トレンドフォース。メモリ価格調査で最も引用される会社)は、2026年第4四半期もDRAM(メインメモリ用チップ)の契約価格が前四半期比10〜15%、NAND(SSD用チップ)は15〜20%上がると予測。「2027年もサーバー需要は堅調」「新工場の立ち上がりは2027年後半以降」とも見ており、少なくとも2027年前半までは新品メモリ・SSDが安くなる根拠は見当たりません。

なぜ2025年秋から急に値上がりしたのか?

原因は「AIサーバー向け需要が急増し、メモリメーカーが生産能力をそちらに振り向けた」ことです。TrendForceの説明は次のとおりです。

価格は実際にどれだけ上がったのか?

TrendForceが公開した数字を時系列で並べます(契約価格は「メーカーと大口顧客が決める卸値」、前四半期比)。

時期 一般向けDRAM NAND Flash
2025年Q4 +8〜13%(予測) +5〜10%(予測)
2026年Q1 +93〜98%(実績) —
2026年Q2 +58〜63%(予測) +70〜75%(予測)
2026年Q3 +13〜18%(予測) +10〜15%(予測)
2026年Q4 +10〜15%(予測) +15〜20%(予測)

スポット価格(その場で1回だけ取引する値段)はさらに激しく、DDR4 8Gbチップ(1Gx8、3200MT/s)の平均スポット価格は2025年6月11日の約2.96ドルから12月30日の約23.75ドルへ、半年で約8倍。NANDの512Gb TLCウエハーも約2.71ドルから約13.06ドルへ上がりました。

日本の店頭にも波及し、AKIBA PC Hotline!の2026年10月15日調査では、DDR5-5600 64GB×2枚組の最安値が約39万9,700円(前回比33%上昇)、DDR4-3200 32GB×2枚組は約8万4,980円(31%上昇)でした。

いまの相場はどうなっている?(セミコンチャートのデータ)

ここから下は、当サイトが毎日集計している数字です。記事の公開後も自動で更新されます(基準日・件数はブロック内に表示)。

主なメモリ型番の相場(新品・中古・買取)
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チップのスポット価格(DRAMeXchange公開分)
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過去からの推移はどうなっている?(セミコンチャートのデータ)

メモリ・SSDの指数(1年前=100)
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DDR4-3200 16GB と DDR5-5600 32GB×2 の1GBあたり価格
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推移の表(中古代表価格)
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いま入手が難しいメモリ型番
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グラフと表は同じデータです。グラフだけでなく数字でも確認できるように、必ず両方を置いています。値が無い日は空白のまま表示し、補完はしていません。

「上昇率が縮んだ」は「安くなる」という意味ではない?

違います。 上昇率はQ1の「+93〜98%」からQ3の「+13〜18%」へ縮みましたが、「前の四半期よりさらに13〜18%高い」という意味で、価格は上がり続けています。TrendForceは2026年7月、鈍化の理由を「買い手がこれ以上の値上げを受け入れにくくなったため」とし、「不足そのものは解消していない」と明記しています。

いつまで続くのか、根拠は何か?

TrendForceの公開資料から読める根拠は4つです。

  1. 供給増は2027年後半以降。 企業向けSSDの「大規模な新規生産能力は2027年末〜2028年まで到着しない」(2026年3月31日)。Micronの新工場も「早くても2027年」。
  2. サーバー需要は2027年も堅調。 「サーバー出荷は2027年まで堅調」(2026年7月)、PCメーカーも「2027年もDRAM供給は厳しい」と見て買い急いでいる(2026年9月末)。
  3. 長期契約で新規供給が先に押さえられている。 企業向けSSDの新規供給は「大半が事前契約済みで市場にほとんど出てこない」(2026年9月30日)。
  4. 消費者向けは後回し。 サーバー向け優先が続き、パソコン・スマホ向けの割り当ては2027年も減る可能性が指摘されています。

中古・流通在庫の相場にはどう影響するか?

新品の品薄は中古メモリ・SSDの需要を押し上げます。特にDDR4は新品供給が細る一方、DDR4対応機が大量に稼働しているため、延命需要が中古に集まります。TrendForceは「2026年にDDR4供給が急減し、1Gbあたり単価が最も高くなる」と見ています(2025年12月31日)。業者は、DDR4在庫(特に大容量・ECC・RDIMM)の価値が高まる局面である一方、新品が正常化する2027年後半以降に反落するリスクも見ておく必要があります。

FAQ

Q1. 今メモリを買うべき?待つべき? TrendForceの予測では2026年Q4も値上がりが続き、供給が増えるのは2027年後半以降です。「待てば安くなる」根拠は現時点ではありません。必要な分だけ、代替品(前世代・中古)も含めて早めに確保するのが現実的です。

Q2. なぜAIが原因で、普通のパソコンのメモリが高くなるの? メモリの工場は限られていて、AIサーバー向け(HBM、大容量RDIMM)のほうが利益が大きいため、メーカーがそちらを優先し、パソコン向けの生産が減ったからです。

Q3. DDR4とDDR5、どちらがより上がった? チップ単価では、2025年にDDR4が急騰してDDR5と同等〜逆転しました。ただし日本の店頭価格では、2026年10月時点でも同容量ならDDR4キットのほうが安い状態です。詳しくは記事「DDR4とDDR5、延命ならどちらを選ぶ?」を参照してください。

Q4. SSDも同じように高くなる? はい。NANDは2026年Q2に契約価格が70〜75%上昇し、Q4も15〜20%上がる予測です。特に企業向けSSDは「最も値上がりが速い品目」とされています。

Q5. 「不足は構造的」とはどういう意味? 一時的な需要の波ではなく、工場の生産能力そのものが足りない状態を指します。新しい工場ができるまで解消しない、という意味です。

出典

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